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加工ブログ

2014年12月

今回はご質問の多いアクリルの加工について説明します。

アクリルには押出しタイプとキャストタイプの二つの種類があります。この違いにより、加工結果が異なります。
キャストの場合、レーザー彫刻面が白くなるので、サインや写真データの彫刻など、アクリルの加工面を目立たせたいものに適していますので、ギフト商品などに利用されています。
なお、一般的には、キャストアクリルの方が価格が高くなります。
押出しの場合、レーザーでの彫刻面が白くならないので、文字や形の切り抜きに適しています。

また、キャストアクリルを使用して写真のデータなどを加工する場合、アクリルの裏面にデータを反転させて画像を彫刻することもできます。
こうすると写真データがアクリルの中に浮かび上がったかのような加工ができます。

加工後、アクリルを磨く場合はアクリル専用の磨き布を使用しましょう。ペーパータオル等を使用するとアクリル表面に傷がつき、表面にサンドペーパーをかけたように白く濁ってしまいます。
アルコールを含むクリーナーの使用も辞めましょう。速乾性のクリーナーは、アクリルにヒビが入る原因になります。

アクリルの切断には、ハニカムテーブルが適していますが、高い出力で切断を行うとテーブルから反射したビームでアクリルの裏側にハニカムの跡が残ってしまう場合があります。
それを防ぐには、ハニカムテーブルの上に冶具などを置き、テーブルからアクリルを浮かせた状態で加工すると反射によってアクリルを傷つけることがなく加工ができます。

写真左:キャスト 写真右:押し出し

IMG_0010.jpg

 


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