1. HOME
  2. 加工ブログ
  3. > 二層板

加工ブログ

二層板

新商品PLS6-MWの発表会

2011年06月09日

先日、ユニバーサルレーザシステムズのショールームにて、新商品となるPLS6-MWの発表会があったので参加してきました。

IMG_3325.jpg








































新機種は、プラットフォーム式でマルチ波長に対応するものです。

マルチ波長とは、下記3種類の異なる波長のレーザーを、発振器を載せ換えるだけで簡単に切り替えることができるレーザーです。

1.従来の波長の10.6ミクロンの光を発振するCO2レーザー
2.波長の1.06ミクロンのファイバーレーザー
3.波長の9.3ミクロンのCO2レーザー

まず、1.06ミクロンのファイバーレーザーは、様々な金属に直接レーザーマーキングをきれいに加工可能することが可能です。

下記写真のように!!マーキング跡は、絶対削り落とされません。

P1070994.jpg



























今までのCO2レーザーだと、金属への加工はMMCという薬剤を使用して焼付けのように行うことが多くありました。

しかし、この方法だと加工条件によっては、マーキング部分を硬い物で擦るとマーキング跡が削り落とされてしまうことがありました。

新しいファイバーレーザーでは、様々な金属に直接レーザーマーキングすることが可能になりましたので、MMC不要で加工跡も削れてしまうことがなくなりました。


また、CO2と違ってファイバーレーザーは、メンテナンスが極端に少なくなり省電力で加工ができるというメリットもあります。

9.3ミクロンのCO2レーザーは、従来の10.6ミクロンのCO2レーザーに比べ波長が短きため、薄いPETやABSシートをきれいに切断することが可能です

IMG_3336.jpg























また、この新しい加工機は、加工エリアを照らし出す照明が新しく追加され加工物をセッティングしやすくなりました。

IMG_3337.jpg






































波長の短いレーザーに対応するために、安全ガラス設計になっております。
レーザーを制御するためのドライバー(UCP)も新しくなり、解像度も最高2,000DPIまで設定可能になりました。

価格は、本体+発振機(ファイバーレーザー)で約780万円程度になる予定です。詳しいことについては、弊社までお問い合わせ下さい。


システム仕様
加工エリア 813 x 457mm (32 x 18 インチ)
最大部品サイズ 940 x 584 x 229mm (37 x 23 x 9 インチ)
サイズ 1118 x 991 x 914 mm (44 x 39 x 36 インチ) 
Front | Side | Back

回転機能 最大直径 203 mm (8 インチ)
電動式Z軸引き上げ機能 18 kg (40 ポンド)
使用できる焦点レンズ 2.0" MW (51 mm) *標準
4.0" MW (102 mm)
HPDFO MW 
レーザープラットフォームインターフェースパネル キーパッドと液晶ディスプレイで、作業中のファイル名、レーザー出力、彫刻スピード、PPIおよびランタイムを表示します。
OSの互換性 操作専用のPCが必要。
Windows XP/Vista/7 32/64 bitと互換性有り
PC接続 USB 2.0
レンズ保護 エアアシストオプション
キャビネットタイプ 据置型
1.06 µm (光ファイバ) 30 ワッツ
10.6 µm (CO2) 10, 25, 30, 40, 50, 60 75 ワッツ 
9.3 µm (CO2) 25, 50 ワッツ
本体重量 156 kg (345 ポンド)
所要電力 220V-240V/15A
排気接続 4インチ(102 mm)ポート2つ
6インチ静圧で500 CFM(1.5 kPaで850 m3/hr) 



今回は、クイックレーザーサンプル帳の無料貸し出しレンタルについて、ご案内いたします。
表紙は下記の写真のような感じになります。

IMG_7931.jpg





中身は、アクリル、二層板、木材、画像マーキング、皮革、石材・タイル、紙・布、金属まで、
幅広く一冊のサンプル帳にまとまっています。

IMG_7905.jpg

IMG_7924.jpg















































興味がございましたら、1週間無料で貸し出しさせて頂いておりますので、
弊社までお気軽にお問合せ下さい。

アスク工業株式会社 クイックレーザー事業部
TEL:026-221-2211





今回はアクリル*二層板でカレンダーを作成したいと思います。

*二層板:レーザー彫刻にてネームプレートを製作する際にもっとも適した素材がこの二層板です。これは、上板と下板が異なる2色の板で構成されていて、上板にレーザー加工を施すと下板の異なる色が見えるのであたかも加工跡に色を入れたかのように見える板のことです。
マンションプレートや表札、ネームプレートやペットタグなど様々な用途に利用できます。

加工前の二層板です。
青く見えている部分をレーザーで削り取ることで白が浮き出てきます。
アクリルをレーザー加工後に墨を入れるという方法もありますが、二層板ではその工程を省くことが出来ます。
DPP_0293.JPG


加工データの準備です。
文字、線、外枠それぞれに異なる加工を行いたいので、Corel Draw上でそれぞれに対して黒・赤・青の三色を使用しました。色ごとにレーザー加工の条件を設定することができます。
(今回は、黒はマーキングする部分、青はトレースする部分、赤がカットする部分となります)
 DPP_0331.JPG




*参考
ドライバー上では同時に下記の8色まで異なる加工条件で同時に出力することが可能です。
(ブラック、レッド、グリーン、イエロー、ブルー、マゼンタ、シアン、オレンジ)。
DPP_0335.JPG 



データが完成しました。
早速、Corel Drawの印刷ボタンを押し、印刷画面からUCPへデータを送ります。

送った際のUCP画面。
文字、線、外枠にそれぞれ違う色が指定されています。
 DPP_0336.JPG


スタートボタンで加工を開始します。

まず初めに上から下に向かってラスター加工を行います。(最初は黒色から加工が始まります)
DPP_0297.JPG
 

UCP画面も加工の進捗に合わせて動きます。
DPP_0332.JPG

 
ラスター加工後にベクター加工(赤色)へ移ります。
今回は外枠部分が赤色で、二層版を切断できるような条件を設定しています。

最後に青色の線の部分が加工されます。


光って見えている部分がレーザーが照射されている部分です。
 DPP_0304.JPG


 
完成です。
二層板のイメージは掴めましたでしょうか。
DPP_0321.JPG




いつものように今回の加工条件を載せておきます。
VLS2.30-30W 2.0インチレンズ エアー無し、集塵器有。
黒(ラスター):Power : 36%、 Speed :100%、 PPI: 500、  DPI: 5
赤(ベクター):Power :100%、Speed :16%、  PPI: 1000、 DPI: 5
青(ベクター):Power : 18%、 Speed :25%、  PPI: 1000、 DPI: 5
加工時間:2:47


ページの先頭へ戻る