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加工ブログ

2009年7月

今日は、レーザー加工の定番ともいえます、アクリルへのレーザー加工を行っていきたいと思います。

写真データを使用して画像のマーキングを行います。
なお、使用する加工機はVLS2.30の30W加工機です。
アクリルの厚さは2mmのものを使用しました。

P1030923-2.JPG


ドライバ上のデータです。
ドライバー上、黒がラスター加工、赤がベクター加工用データになります。
Driver1.jpg

レーザー加工用に修正した写真データは、ソフト上やドライバ上では見た目がきれいではありません。また、ソフト上ではレーザーを照射する部分が黒色になっていますが、アクリルはその部分が白くなります。よって、ソフト上と製品では白黒反転した仕上がりになりますので、データを準備する際には間違えないようにしましょう。


加工中の画像です。
加工中は、レーザー光を凝視しないようにしましょう。
P1030930-2.JPG
 
参考までに今回の加工条件を載せておきます。
VLS2.30-30W  HPDFOレンズ エアー無し
アクリル(キャスト)2mm厚
Black: Power 15%、 Speed 20%、DPI 6
Red: Power100%、Speed 5.3%、PPI 1000


出来上がりました。
P1030957-2.jpg

P1030954-2.jpg

今回のデータはユニバーサル社提供のサンプルカット用データを利用しています。比較的ドットの粗いデータですが、HPDFOレンズを使用してよりきめの細かいマーキングを行うことも可能です。

写真の彫刻は、レーザー加工において大変魅力的な製品の一つですが、写真データをレーザー加工用に修正することが必要となります。画像データの変換や、フォトショップ、イラストレーター等のソフト上のテクニックが必要ですので、詳しくお知りになりたい方は弊社までお問い合わせください。
 



今日は、金属へのレーザーマーキングです。
使用するのはアルマイトめっきされたアルミです。

残念ながら弊社のレーザーは金属の彫刻・切断は出力が小さいためできませんが、マーキングであれば非常に細かい加工も可能です。

今回は、アルマイトへの微細マーキングのため、*HPDFOレンズを使います。HPDFOレンズは、レーザービームを標準の2.0インチレンズの5倍まで絞り込むことができるユニバーサルレーザが誇る特許技術を使用しています。ビームをさらに絞り込む(*スポット径を小さくする)ことで、これまで以上に精密な加工を実現します。

*スポット径 
2.0インチ レンズ・・・・0.127mm
1.5インチ レンズ・・・・0.0762mm
HPDFO  レンズ・・・・0.0254mm

アルマイトへのレーザー加工の特徴としては、コンプレッサー及び集塵機が加工時に不要なこと、そして金属なので当然切断が不可、などが挙げられます。そのため今回はハニカムテーブルではなく、標準テーブルを使用しました。


加工前の状態
DPP_0001.JPG 

今回は黒くアルマイトされた板を使用しました。
他にも赤、青、緑など様々なアルマイト処理があるようです。


加工前のドライバ上のデータです。
今回はCorelDrawでデータを作成してから、ドライバにデータを送っています。
DPP_0001-1.JPG

 

参考までに今回の加工条件を載せておきます。
Power 60%、 Speed 20%、DPI 6 
使用機器:VLS2.30 - 25W
DPP_0007.JPG 


完成
DPP_0015.JPG


DPP_0019.JPG


アルマイトのみの加工でご購入をお考えの場合、レーザー加工機本体と、レンズ及びパソコンがあればすぐに営業可能です。ゴム、木材・アクリルなど集塵機・コンプレッサーが必須な素材に比べて初期費用に割安感があります。

アルマイトを使ったウェルカムボード・ペットタグ等にレーザーマーキングはいかがでしょうか。
サンプルをご希望の方はアスク工業までお問合せください。


おまけ

今回は、「いったいどのくらい(何ポイント)まで微細加工が可能なの?」というお客様のリクエストにお答えし、早速下の写真のような加工を追加しました。

写真下部分のポイント数を表す2の数字が、写真から読み取れるのがお分かりいただけますでしょうか。改めて、ユニバーサル社の特許技術HPDFOレンズのすごさに驚かされました。
 
DPP_0024.JPG

レーザーで箸に名入れ

2009年07月08日

今回は、箸への名入れです。

エコブーム、マイ箸ブームで最近はご要望の多い加工内容の一つです。


まずは、箸を置くための治具をつくります。

コーレルドロー上で箸が入るようなサイズの長方形を赤色で描きます。

赤色は後にベクターカットで、箸が収まる部分になります。

箸の先の方は細くしておいた方が箸が安定して加工性が向上します。


次は、青色で名前をラスター加工(彫刻)する文字を入れる目安の部分を作ります。

DPP_0003.JPG


今回、治具には木材を使いまいしたが厚紙でも十分保持が可能です。


加工用テーブルにはカッティング専用の*ハニカムテーブルを使いました。

*純正アクセサリー【ハニカムテーブル】

アルミ製のハニカム状のテーブルです。切断される素材の裏面への影響を最小限にとどめます。格子から吸気するバキューム構造になっていて、下降方向への空気の流れを作り、軽い材料の固定を行ったり加工で生じる粉塵や噴煙をスムーズに排出することが出来ます。

 

DPP_0006.JPG 

治具のレーザー加工後です。


DPP_0008.JPG

治具へお箸をセットします。


加工条件は箸の硬さや材質の違いにもよりますが、参考までに今回の加工条件をのせておきます。

使用機器:VLS2.30 25W

ラスター加工、レーザー出力(Power70 %、スピード(Speed50 %、PPI(パルス密度)500、DPI 6


始めは出力を弱くして箸の彫り具合をみて、2度彫、3度彫と同じ場所を何度か加工することによって深さを調整する事もできます。

 

DPP_0012.JPG


DPP_0011.JPG

完成。

 

箸の名入れは、ソフト上(コ―レルドロー、イラストレーター等)でフォントや文字の大きさ、縦書き、横書き、左利き用、右利き用など細かく設定可能です。

漆の箸や、折りたたみ箸、エコブームでこれからマイ箸の需要はますます伸びていくと思います。

世界にただ一つだけの箸をレーザー彫刻してはいかがでしょうか。

サンプルをご希望の方は、弊社QL事業部までお問い合わせください。



レーザーで紙を切断すると焼けてしまうと思われる方が多いようですが、薄めの厚紙程度あれば綺麗に切断することができます。今日は一般のコピー用紙をレーザーでカットしてみたいと思います。

バーサレーザー2.30の加工エリアは406×305です。これは、A3の用紙サイズとほぼ同じなのでそのままで使用しました。
DPP_0001.JPG

下の写真は、紙へのカットの最中です。
DPP_0003.JPG

レーザードライバーから紙加工用の条件を選択するだけで、煙もほとんどなく綺麗に切断ができています。


加工中のドライバーの画面です。現在加工している場所がドライバー上でも確認ができます。
DPP_0005.JPG 
 

完成
DPP_0009.JPG


拡大イメージ。(クリックで大きく表示できます)
細かい部分もつぶれがなく綺麗に仕上がっています。
DPP_0011.JPG



今回は、25ワット加工機を使用し、加工条件はレーザー出力(Power) 50%、スピード(Speed) 75%、PPI(パルス密度) 1,000 エアーは吹かずにカットしました。(集塵機有り)
A3サイズとほぼ同じサイズで加工時間は9分16秒でした。

手作業で切り抜くには大変ですが、レーザー加工では細かいところまできれいに切り抜くことが出来ます。より細かい形状を切断する場合には、1.5インチレンズの使用がお勧めです。(2.0インチに比べてレーザーの加工幅が小さくなるため)

また、データはドライバ上に履歴(最大2,000)として記録されるため、次回からはスタートボタンを押すだけで誰でも簡単に同じものを仕上げることが出来ます。

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